%20(2).png)
代表取締役
早川 徹
たった12年ですよ。
個人で影響を持てる時代
ー持ち味が何か自分で気づかない(分からない人)場合も多いよね。
レポーター : 入社して僕も14年になりました。
僕の記憶が正しければ、一番最初の新卒採用をはじめたのが確か2008年からだったのではないかと記憶しております。
早川 : そうだね。
レポーター : その時からイコムの人材発掘・人材育成の大きな幹となり、軸となっているものに「個の花を咲かせる」というメッセージがあって、ずっとブレずに貫いてきているという風に見ているのですが、その辺りについて何かお話し伺っていってもいいですか?
早川 : むしろ拘ってそうしてきたというよりかは、もっと自然な流れのものだと思う。
最初から「個」ありきでやってきているというよりかは、自分を出せる環境(器)をつくるという意識の方がしっくりくる感じかな。そもそも個(個人)とは、一人一人違った個性的な存在そのものであるワケなのだからね。
自分の個性をより知ることで、その個性を活かして、伸ばしていくということはそんな難しく捉えることではないと思ってやってきている。
レポーター : これは一般的なという意味での話ですが、「組織」として考えた場合、とかくやりがちなのが、一つのカラーに染め上げるというか、どこを切っても同じ顔、同じ色というように育て上げることを理想にする組織も多いように思いますが、イコムはそうではないですよね?
早川 : イコムには「10訓」というものがあるので、敢えて言うのならそれだけはきちんと抑えてやって欲しいと要望してきているが、言ってもそれだけかな。
それ自体は社員教育の指針となっているものだけれど。
ただ、持ち味を活かすというか、それがないとプレイヤーは常に窮屈さを感じるだろうし。しかし、持ち味が何か自分で気づかない(分からない人も)場合も多いよね。
話が飛び飛びになるけど、野球チームの話に例えて、「4番バッターばっかりいても野球はゲームにならない」って話もよくするけれど….
レポーター : そうですね。その例えはよく聞きます。
早川 : 強いチームは、走れるヤツがいて、バントが得意なのがいて、打てるヤツがいてと、そういう例えなワケだけど、まさに会社においても同じことが言えると思っている。
なので、新卒でうちの会社にこれから入ろうと思っている人が見れば、少し違和感を感じることもあるかもしれないけど、会社として育成するとか、教育するとか、何かを植え付けるとか、そういうのを重視してやっている感じはないかもね。

ー本当に楽しく野球をやっているチームが強い
レポーター : 今回のインタビューをずっと見てきている中で、イコムの社員は「個性的」と答える人たちが実際に働いている人の中でも多くいました。
「個性的」な人間たちが寄り集まることで不都合なことも多いんじゃないのかな?という意見も一般的な意見としてはあるのではないか?と思うのですが、その辺はいかがですか?
早川 : どうだろう…?逆にどう思う?笑
レポーター : そうですね。人を管理して働かせていくのも組織の役割だと考えれば、いろいろな個性がぶつかりあっている状況はやはり難しさもあるように思います。
早川 : 似たような人たちが集まってくると、逆に凝り固まってそこから何も生まれないんじゃないか?ってこともあるだろうし、またその逆も然り。それは尽きない話だね。
それよりも、この前名門の高校野球監督と話をする機会があってとても印象的だったのは監督自身が野球を心から楽しくやっているという話だった。凄く心を打たれたね。
高校時代同じように自分も甲子園を目指していた経験があって、その頃の自分たちを思い返してみると、悲壮感の中苦しみから甲子園を目指していた経験がある。個人個人で見れば、うちの高校からもプロ入りする実力者もいたのだけれど、結果としてチームとしては甲子園に行くことはできなかった。
この2つの違いって一体何か?を考えるんだよ。
押し並べて言えることの一つは、「本当に楽しく野球をやっているチームが強い」というように考えるようになった。
これは野球でも会社でも同じで、一貫性がある話だと思っている。最近、特にね。
レポーター : 早川さんご自身が個性を磨くために何か努力をしていることってあるのでしょうか?
早川 : この前、昔のお客様に久々に会うことがあって、もの凄く驚かれたことがあった。
「同じ人?」というくらいの反応だったので、こっちからすると「そんなに?」というものもあったんだけど…笑
当時はとにかく仕事しかしてなかったし、世界も見ていなかったし、人間関係にも幅がなかったというか…余裕もなかったのかもしれないね。
しかし、その後少し自分の意識も外に向かっていくことで出会う人も変わりいろいろ広がってくる中での自分の変化もあって、自分自身がまさに楽しんだり、感動したりすることでイキイキとしているって状態を創り出したとしか、言いようがないんだよ。
努力をしたということとはちょっと違うと思うけど。

ー自分たちからすれば当たり前過ぎて、気付くこともなかった。
レポーター : 少し話を変えます。
ずばり、イコムのVISIONについてですね。
先月の早川TIME(定例会)になりますけれど、新たに会社としてのVISIONが発表されました。早川さんの中で「よし、ここに行こう!」というようになった経緯など伺いたいのですが。
早川 : 個人にも個性があるように、会社にも個性というものがあって、「何が会社の個性なのか?」について考えたのがこの話の原点になる。
イコムが始まって最初の数年は所謂個人向けの住宅を仲介する会社としてスタートし、この時がとても辛かった。
仕事をやっていてワクワクも無ければ、自分を偽りながらでも売上を上げて行かなければならない…とにかく必死だったね。
それを変えてくれたのが現在のイコムの土台となった「貸地」というサービスとの出会いになるんだけど、「自分たちの会社の個性はBtoB(法人向けビジネス)のモデルの方が向いているのでは…」ということに後から気付いていく。
貸地をスタートさせ「これで行く」と決めてからはC(個人)向けのビジネスを全て手放し、貸地を中心に現在のストック型のビジネスに事業内容をシフトして行ったんだ。
そこから会社は安定して、上向きになっていくんだけれど、自分たちの会社としての個性を持ち味として輝かせるにまで至り、成長しいまに至る。
貸地を長くやっているとよくこんな話を耳にし「こんなところ(土地)が収益になるんですか?」と聞かれることがあるんだけど、借りるにしろ、買うにしろ、土地に投資を続けて来ている自分たちからすれば当たり前過ぎて、気付くこともなかったが、足元にお宝を見つけたというそんな感覚。
結果的に土地の活用に特化してきたビジネスでケタ違いに利益をを出すようになったし、ノウハウを蓄積していったことによって、強みがあるってことに気付かされた。
そこから生まれた…というかは、原点回帰に近いのだけれど、それを更にブラッシュアップして磨きが掛かったのが、「土地活用TECHカンパニーとして世界一になる」というVISIONになる。
もちろん、現段階において課題もあって、ずっと埼玉の地の利を生かした営業が主だった会社だからこれをどうやってこれをスケールさせていくのか?を考えて行かなければならない。
しかし、幸いにも時代は変わりソーシャルの発展によっていろいろと選択は幅広くなってきているから、これからはこのノウハウと掛け合わせてTECH(新技術)により、まだまだ伸ばせるチャンスが豊富に残されているのではないかなと考えている。
レポーター : このVISIONが公として発表されたことで、社内の特に若い世代からは「すごく良かった」という声も聞いていますが、そこに対して何か思うことなどはありますか?
早川 : 以前からVISIONについては常々公的にも示したものはあったので、会社としての行先を見失っていたということでは無いのだけれど、ただよくよく考えればVISIONというものよりは、目標に近かったところがあって混沌とさせてしまった時期もあったのかも?というところについてはTOPとしては責任を感じているワケだけれど、今回の発表によって「良かった」という意見が出ているのであればそれは率直に嬉しいよね。
レポーター : ありがとうございます。

ーたった12年ですよ。個人で影響を持てる時代。
レポーター : 最後に月並みですが、一応採用のページだというところもあるので、これからのもしかしたら我々の仲間になる人たちに向けてメッセージなど頂けないでしょうか?
早川 : 我々が新卒ではじめた2008年。その時から比べると我々も世間も大きく様変わりした、と。
レポーター : そうですね。
早川 : たった12年ですよ。いまは「個」の時代になってきているのでチャンスに満ち溢れているでしょ。
YouTube、Twitter、Instagramなんでもいいですよ、こういうソーシャルを使って世界に向けて個人が自分から発信することが容易にできるようになった時代。
うらやましいよね。
これだけ個人で影響を持てる時代になってきているので、会社に対して何かができるというよりも、個人として会社に入って自分の得意のものを伸ばし、シナジーを生み出していけるような気概のある人との出会いを期待しています。
レポーター : ありがとうございました。